山陽店 店長賞 『20年かけてDIYで作り上げた私の世界一大好きな庭』
岡山市 ババタマゴ 様
庭付きの一軒家を購入してから、20年かけてコツコツとガーデニングをしてきました。最初に作った小さな西の花壇(画像2)、そして中央の花壇(画像1)。初めての寄せ植えは一年草と多年草や宿根草の違いもわからず、何をどう植えていいかもわからず、背の高さの配置も花の咲く時期も知らず、病気や虫のことも知らず、暑さに弱いのか寒さに弱いのかも知らず、せっかく植えた植物をすぐに枯らしてしまったこともしばしば。西の花壇と中央の花壇をつなぐレンガを貼り、東側にしかなかった立水栓が不便で、ホームセンターで買った水道管を自分で引いて西側にも立水栓をDIYで作り、毎年少しずつ花を植えました。今年の冬、最後の手付かずだった東奥の小径にレンガを敷いて(画像4)、フェンスをたて、オベリスクをたて、植物を植えて、春には花の小径になりました(画像3)。ついにこれで、20年間の庭のDIYがすべて完成!ガーデニング素人だった私がコツコツ20年かけてすべてDIYで作り上げた、小さいけれど、世界にたったひとつの庭です。20年のうちに、何冊もDIYの本を読み、植物の図鑑を眺め、植物園を巡り、四季折々にホームセンターへ通っては園芸売り場でお花のチェックをし、知らず知らずのうちにいろいろなことが勉強できて、今では、このつる植物はオベリスクをたててここへ植えれば来年にはこのくらいの高さまで伸びるはず、この球根は春一番に芽を出すからこの宿根草と相性が良い、この花は暑さに弱いから我が家の庭では東奥へ、この花は一年草だけど種をとってまいておけばまた来年はえてくる、この植物は挿し木で増える、この時期にはこの害虫が発生するから注意、など、我が家の庭のことだけに関しては私は誰より物知りになりました。実は一軒家を購入した時には、こんなにガーデニングに夢中になるなど思ってもみなかったのです。何も知らない、ビオラの植え方さえわからない、私だったのです。わからないことも大変なことも沢山あったけれど、つまずきながら失敗しながら毎年少しずつ知識が身に付き、労力の倍以上に花が咲くと喜べたのです。庭に来る鳥や虫にまで興味が湧いて楽しかったり嬉しかったり、またまた勉強の対象が増えて本を読んで。ガーデニングは子育てと同じで、自分を育ててくれるのだなと20年たった今、改めて思います。そして今リビングの部屋の窓から、どこもかしこも想い出だらけの庭を眺めているだけで笑顔になれるのがどんなに幸せなことかと思います。その20年の間に、娘も育ち、結婚し、一軒家を購入して家族を作りました。今娘は、新しい彼女の一軒家の庭に初めての花を植えようと「ねえ、一年草と宿根草はどう違うの?」と聞いてきます。「まずビオラを植えてみたら?」と私は笑って返します。「じゃあお花見に行くからホームセンター付き合って」と言う娘に喜んで頷く私。ガーデニングは親子の絆も深めてくれるのです。娘の一年目のまだ初々しい庭を横目で見ながら私は昔を思い出し、そして我が家の庭をまた今年も幸せな気持ちでお世話するのです。
主な植物:バラ70種、クレマチス30種、アジサイ20種、クリスマスローズ20種、芍薬、牡丹、オダマキ、ホスタ、ジギタリス、ツユクサ、リナリア、ルピナス、ビーツ、セージ、カラー、カンパニュラ、水仙、ヒューケラ、桔梗、その他多数。
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